「まつばら未来研究所」グランプリ受賞者インタビュー

「まつばら未来研究所」は、未来の松原市をより良くするための新しいアイデアをみんなで考える場です。
小学生〜高校生を対象に、各部門ごとのお題にそって松原の未来に関するアイデアを募集しました。


多数のご応募をいただき、事前審査を経て6月21日(土)に阪南大学で決勝戦が開催されました。
本記事では、決勝戦で各部門のグランプリに輝いた方のインタビューをご紹介します!
◾️ ◻︎◾️ コンテスト概要 ◾️◻︎◾️
〜まちは、あなたのアイデアで進化する〜
「まつばらミライ研究所」
ここは「まちの未来」をつくる研究所。
アイデアや妄想を、まぜたり、くっつけたり
どうやったら楽しくなるかを研究しています。
まちの課題に目を向けたり、新しい価値を考えてみたり――
松原の未来について私たちと一緒に考えてみませんか?
◼︎ お題 ◼︎
- 小学生部門:「あなたが住みたい2030年の松原市は?」
- 5年後の松原はどんなまち?こんな公園があったらいいな、こんな場所ができたらいいな、自由に表現してみよう!
- 提出形式:A4サイズの絵1枚
- 中学生部門:「拝啓マッキーへ 松原市公式Instagramはこうすれば伸びる!」
- 松原市を広く周知するため、松原市公式Instagramに登場し日々奮闘するマッキー。そんなマッキーにInstagramを伸ばすアイデアを教えてあげよう!
- 提出形式:400文字以内のお手紙
- 高校生部門:「阪南大学にあったらいいと思う学部のアイデア」
- 地域密着でユニークな取り組みを行う阪南大学。最近では学長主導で「半端ないゼミ」活動がスタート!そんな阪南大学であったらいいなと思う学部のアイデアを教えてください!
- 提出形式:専用フォーム
「モノレールのある松原、桜が真ん中に咲くまち!」〜小学生部門グランプリ受賞者インタビュー〜

受賞者:栗花落 しほりさん

(上記)実際の応募作品
「あなたが住みたい2030年の松原市は?」というテーマで、自分だけの理想のまちを描いた小学生部門。今年のグランプリを受賞したのは、絵と手紙が大好きな女の子。学校で配られたチラシをきっかけに、「描いてみたい!」と応募を決めてくれました。
「絵を描くのは幼稚園の頃から好きで、いとこの子がすごく上手だから、自分も頑張りたいって思って」と話してくれた彼女。作品には、未来の松原にモノレールが走り、まちの真ん中には大きな桜の木が咲き誇る姿が描かれていました。「松原にはモノレールがないので、あったら便利で楽しいなと思って描きました。桜は、日本の春を表す大事な花だから、真ん中に入れました」
さらに絵の中には、笑顔の人たちもたくさん。「松原の人って、みんなやさしいし、笑顔が多いから、それも描きたくて」と、細やかな気持ちが込められています。絵に向き合ったのは約3日間。1つの作品に集中して丁寧に仕上げたそうです。
決勝戦当日は、「あまり緊張しなかった」とのこと。でも、発表が終わった後は「やり切った!」という達成感に包まれたそうです。「他の作品もすごくて、いろいろ勉強になった」と、周囲からも刺激を受けた様子。
そして、いよいよ発表――。グランプリに自分の名前が呼ばれたときは、「本当に私なのかなって思いました」と驚きの表情。その後じわじわと喜びがこみ上げてきて、副賞のパネルは「すっごく嬉しかったです!」と笑顔いっぱいに話してくれました。
そのパネルは、今もご自宅の本棚の上に飾られていて、そばにはマッキーグッズも並んでいるそう。松原の未来を描いたその作品は、まさに“夢のまち”そのもの。
「来年もコンテストがあれば、また参加したい!」とすでにやる気満々。次は「松原の新しいキャラクターを描いてみたい」と、次のアイデアもふくらんでいるようです。子どもたちの自由な発想と、まちへのやさしい想いが未来を照らす――そんな希望に満ちた作品が、またひとつ松原に生まれました。
「もっとマッキーに電車に乗ってほしい!」〜 中学生部門グランプリ受賞者インタビュー〜

受賞者:濱本 陽向さん

(上記)実際の応募作品
「拝啓マッキーへ 松原市公式Instagramはこうすれば伸びる!」をテーマに、松原市の未来をSNSでどう広げるかを考えた中学生部門。そのグランプリに輝いたのは、鉄道が大好きな一人の中学生でした。
きっかけはお母さんの紹介。ふと目にした「まつばらミライ研究所」の募集に、「これは僕の好きなことが活かせるかも」と感じて応募を決意したそうです。アイデアの着想は、河内天美駅の存在から。近鉄の車庫があり、鉄道ファンにとっては魅力的なスポット。「青の交響曲が一番好きなんです」と笑顔で話してくれました。
応募作品では、「マッキーが電車に乗って松原の風景を紹介する」というアイデアを提案。鉄道の窓から見える景色、駅ごとの特色など、“乗ってみたくなる松原”をInstagramで発信するという内容でした。「電車から見える松原って、とても魅力的なんです。その景色をもっと多くの人に知ってほしい」と語る言葉には、地元愛と鉄道への熱い思いが込められていました。
決勝戦では、応募時に書いたマッキーへのお手紙を朗読。「少し緊張したけど、マッキーにちゃんと届けることができて嬉しかった」と、照れくさそうに振り返ります。そして、見事グランプリに選ばれた瞬間の気持ちは――「本当にうれしかったです! これからもっと、鉄道や松原の良さを伝えられるような活動ができたら」と、瞳を輝かせて話してくれました。
ちなみに副賞として贈られた1万円分の図書カードでは、「時刻表を買う予定です!」と即答。さすがの鉄道愛!
「マッキーにももっと電車に乗ってほしいなあ」と語る彼のアイデアは、まちをPRするだけでなく、鉄道の魅力を再発見させてくれます。Instagramに登場するマッキーが、次にどの駅へ向かうのか…私たちも一緒にワクワクしながら見守っていきたいですね。
「南河内から、“共生”を未来へつなぐ」〜高校生部門グランプリ受賞者インタビュー〜

受賞者:渡部 友葵さん




(上記)プレゼン資料より一部抜粋
「阪南大学にあったらいいと思う学部のアイデア」をテーマに、地域に根ざした“未来の学び”を提案する高校生部門。見事グランプリに輝いたのは、兵庫県に住む高校2年生の女子生徒。応募のきっかけは、Instagramで見たコンテスト紹介記事。「面白そう!と思って、応募してみたいって直感で思ったんです」と振り返ります。
実は彼女、松原市とゆかりのある家族に囲まれて育ってきました。お母さんは松原生まれ、叔父は阪南大学高校の卒業生。「松原のことは親から聞いていて、興味がありました」と話します。セブンパークなどに遊びに来たこともあり、松原のイメージは「あったかい場所」とのこと。
そんな彼女が提案したのは、「環境共生学部」という新たな学部のアイデア。みらい研究所のポスターに描かれた“科学者”のイラストを見て、自然と「環境」をテーマにしようと思ったそうです。
着想の背景には、自身の職業体験も。「中学2年生のとき、地元の社会福祉協議会で、障がいを持つ方と関わる経験をしました。みんな優しくて、“共生ってすごく大事”って心から思ったんです」。以来、その想いはずっと心にありました。
コンテストへの応募にあたっては、全国の大学の環境系学部を調べ、環境コンサルタントの仕事まで深掘り。さらに、松原市や南河内エリアについても丁寧にリサーチし、「みなみてかわち!」のサイトを何度も参考にしたとのこと。「南河内はいい地域なのに、高齢化や子どもの減少といった課題がある。世代を超えた“共生”の学びがここに必要だと思ったんです」
初めてのプレゼンは、「舞台に上がる前が一番緊張しました」と笑いますが、発表では“出し切れた”と達成感のある表情。審査員からの「スライドにデータを入れるともっと良くなる」というコメントには「確かに、と勉強になりました」と前向きに受け止めていました。
結果発表で自分の名前が呼ばれた時は、「びっくりして、10秒くらい立てなかったです。嬉しいけど、“えーっ!?”って感情が押し寄せて…帰りの電車でようやく実感が湧きました」
自宅に届いたグランプリの記念パネルは、家族みんなで喜びの声。「両親が美術関係の仕事をしているので、“このパネル、額縁に入れなきゃね!”って笑ってくれて。おじいちゃんおばあちゃんにもすぐLINEで報告しました」
彼女が南河内に届けた「共生」のアイデアは、単なる学部構想を超え、まちの未来に向けた優しいメッセージです。
「みんながつながれば、もっといい社会になると思うんです」
そのまっすぐな言葉が、松原のこれからを明るく照らしています。
Writer
松原市観光協会

松原市観光協会・編集チーム
松原市や南河内(松原市、羽曳野市、藤井寺市、太子町、河南町、千早赤阪村、富田林市、大阪狭山市、河内長野市)にはたくさんの魅力があります。それらの魅力をわかりやすく編集してお伝えしていきます。