子どもたちの「得意」が輝く場所へ―Sovell -matsubara-

  • x
  • line
  • facebook
松原市観光協会 松原市観光協会

Sovell -matsubara-グランドオープン

2025年7月7日、松原市天美東に新たな居場所「Sovell -matsubara-(ソヴェル マツバラ)」がグランドオープンしました。子どもや若者たちが安心して過ごせる居場所として、地域の注目が集まっています。この施設を運営するのは、NPO法人 やんちゃまファミリーwithさん。今回、立ち上げの背景や想いについて田崎代表にお話を伺いました。

「寄り添い、支える」名前に込めた意味

施設名「Sovell」は、「Soi=寄り添う」と「Vell=力・支え」を掛け合わせた造語です。

「社会に出る前の子どもたちや、日々しんどさを抱えている人にとって、“そっと手を添える”ような場所になればと考えています。力強く引っ張るのではなく、自分の意志で一歩を踏み出すのを待つというイメージですね」

その言葉の通り、Sovell -matsubara- は、誰かを無理に変えようとするのではなく、ありのままを受け止め、そっと寄り添うことを大切にしています。

「いきなり居場所にならない」からこそ、できること

この施設は、不登校やひきこもり、学校や家庭以外に安心できる場所がほしいと願う若者たちを含め、幅広い世代に開かれています。

「いきなり“ここがあなたの居場所だよ”って言われても、誰だって戸惑うと思うんです。だからこそ、まずは“ふらっと寄れる場所”を目指しています」

カフェでお茶を飲むだけでもいい。何もしなくてもいい。そこに「誰か大人がいる」ことで、自然とつながりが生まれていく。それがSovellの特徴です。

多彩な活動で、自分の「強み」に出会う

施設では、曜日ごとにハンドメイド作家の出店やワークショップが開催され、土曜日には子どもたちが店番を務めるカフェが開かれます。キッチンでは、子どもたち自身がメニューを考案し、仕込みから販売までを担う体験も。

「『土曜はこれ作るわ』って、自分から言ってくれる子が出てきてくれたら嬉しいですね。そこから“自分にはこんな得意があるんだ”って気づいてもらえたら」

そんな田崎代表の想いから、活動は「体験を通じて気づきを得る」ことに重きを置いて設計されています。

働く意味とお金の価値を伝える仕組み

子どもたちが参加するボランティア活動には対価が支払われる仕組みも導入予定です。

「“働くってどういうことか”“お金の価値って何か”を、実体験から感じてほしい。それがやがて、社会に出るときの準備になると考えています」

“支援”の場でありながら、“自立”への橋渡しとなるのがSovellの特徴です。

地域とともに育つ場へ

松原市という地域に根ざすことも、Sovellの大きなテーマのひとつです。

「地域の人と一緒にイベントを作ったり、近くの大人がふらっと立ち寄ったり。子どもたちがいろんな大人と出会えることが、つながりや学びにもなります」

フードパントリーとして、訪れた学生や若者などに食料支援も行っており、生活面での不安にも寄り添っています。

「いつでもおいで」誰もが迎え入れられる空間に

最後に、田崎代表からメッセージをいただきました。

「いつ来てもいい、いつでも開いてる、誰か大人がいる。DMも待ってます。何か始めるきっかけを探している子も、大人も、ふらっと来てくれたら嬉しいです」

Sovell -matsubara- は「得意」が見つかる場所、そして誰もが温かく迎え入れられる場所として、地域に根を張って活動されています。

最新情報はこちら

公式Instagram

https://www.instagram.com/sovell_matsubara/

Writer

松原市観光協会

松原市観光協会

松原市観光協会・編集チーム
松原市や南河内(松原市、羽曳野市、藤井寺市、太子町、河南町、千早赤阪村、富田林市、大阪狭山市、河内長野市)にはたくさんの魅力があります。それらの魅力をわかりやすく編集してお伝えしていきます。