井上スダレ株式会社 井上義弘様インタビュー

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アバター 松原市観光協会・編集長 真本

この度、松原や南河内地域で活動する方を取材する、「人」にフォーカスした特設ページを公開しました。

今回は「スケボー」をテーマにした連載企画の第2弾!

井上スダレ株式会社 井上義弘様のインタビュー内容をお届けします。


すだれの老舗企業がスケボーパークの設計へ

ー本日はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。主な事業内容や、スダレ業界での強みについて教えてください。
 

主にすだれを作っていますが、『大阪金剛簾』という伝統的工芸品として登録されています。実はすだれだけではなく、金属加工やプラスチック成形の仕事もしています。すだれに関して言えば、既製品は扱わず、オーダーメイドが中心です。例えば、『ISUCO』という自社ブランドでは完全受注生産で、ミリ単位のサイズ調整にも対応しています。それに防炎物品対応のすだれを開発していて、ホテルや公共施設でも使えるものを提供しています。これは消防法に準拠していて、天然素材でもしっかり安全性を確保しているんです。

すだれのことをより広く知っていただくため、すだれ資料館も運営しています。すだれがどのように作られているか、その製造工程や歴史をわかりやすく展示しています。実際に体験できるプログラムもあるので、子どもたちや観光客の方々に楽しんでいただけますよ。

ー井上社長ご自身はもともとどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

もともとプログラミングの仕事をしていたんですが、30年前に井上スダレに入社してからは、生産管理システムを自分で構築したりと、技術と伝統をうまく融合させる形で取り組んでいます。

ーもともとはプログラマーだったのですね!今回、松原市にあるスケボーパークの設計・設置を手掛けたとお伺いしたのですが、どのような経緯でスケボー関連の事業をはじめられたのですか。


実は私、10代の頃からスケボーやスノーボードが大好きで、それがきっかけなんです。松原市の指定管理団体であるPSJさんとのご縁があって、スケボーアカデミーを立ち上げる話が出た時に、『鉄工所もあるし、うちで作れますよ』って話になりまして。そこからアメリカまで足を運び、2年かけて世界No.1のセクション用表面滑走素材『スケートライト』を扱えるようになり、松原市さんのスケボーパークも手掛けさせてもらえることになりました。

ーご自身でもスケボーをされていらっしゃったのですね!今回、松原のスケボーパークを設計する際に特に気を配った点は何ですか?

初心者から上級者まで楽しめるように、プロスケーターの意見を取り入れました。それと、飽きずに楽しんでもらえるよう、レゴみたいに組み替えができる設計にしています。キャスター付きで移動も簡単にできて、予算に応じてパーツを追加したり配置を変えたりできるのがポイントですね。

あとは何といっても、環境に優しい素材『スケートライト』を使っていることです。耐久性も抜群なので、長く安心して使っていただけます。また、設置後でもコースの変更ができるのは他のパークにはない特徴ですね。

ーありがとうございます!今後、松原市や地域社会との連携でどのような取り組みを考えていますか?

今年開催のまつばらマルシェでもスケボーエリアの設計を担当しましたが、今後も一緒に地域イベントを開催して、もっと多くの人に楽しんでもらえる場を作りたいですね。スケボーやスノーボード体験を通じた地域貢献も引き続き取り組んでいきます!

ーぜひ今後とも松原との連携をよろしくお願いいたします!本日はインタビューのお時間いただきありがとうございました!

編集長のあとがき

ものづくりを愛している井上社長のお人柄が滲み出るインタビューの時間となりました。スケボー関連の素材調達における話では、井上社長だからこその巡り合わせがあったのだと、いたく感心いたしました。取材後、観光協会に1件の宅配便が届きました。なんと井上社長より取材のお礼としてすだれの特製ランチョンマットをお送りいただき、大変嬉しい気持ちになりました!

Writer

松原市観光協会・編集長 真本

松原市観光協会・編集長 真本

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