FactorISM(ファクトリズム)2024 「マツバラ金網」さん取材レポート
松原市は「ものづくりのまち」として、製造業が盛んで、金網工業などの金属製品を製造する会社や、食品を加工する会社など、多くの企業があります。そのような企業の魅力を伝えるために、ものづくりの現場を体験・体感してもらうオープンファクトリーイベントが開催されました。
オープンファクトリーとは
ものづくり企業が生産現場を外部に公開したり、来場者にものづくりを体験してもらう取り組みであり、今までは企業ごとに工場見学やツアーといった形態で実施されてきましたが、近年では、企業単独ではなく、地域内の複数の企業が同じ日程で実施する「地域一体型オープンファクトリー」という取り組みへと進展しています。
詳しくはホームページをご参照ください。
近畿経済産業局<外部リンク>
Factorism(ファクトリズム)2024とは
「こうばはまちのエンターテイメント」を合言葉に、ものづくりの現場を一般開放し、人々の生活を支え、世界を魅了するものづくりを体験、体感してもらう文化祭のようなイベントです。
工場見学では、普段目にすることの出来ない様々なものづくりの現場や機械、技をじっくりと見学できます。ワークショップでは、ものづくりのプロによる指導のもと、実際にものづくりの一端を体験できます。職人が何を考え、何を感じてものづくりに励むのかを知ることができる、またとない機会です。
詳しくはホームページをご参照ください。
FactorISM<外部リンク>
Factorism(ファクトリズム)2024 概要
・開催名
Factorism2024 〜アトツギたちの文化祭〜 テーマ 「醸(かも)す Foster A Culture -文化醸成-」
まちこうばが醸す -地域とものづくりと人々の暮らし-
文化やそのまちの生きるを醸す4日間をつくる
・開催期間
令和6年10月24日(木)~10月27日(日)
・開催場所
大阪府 松原市・堺市・八尾市・柏原市・大東市・門真市・四條畷市・東大阪市・和泉市・高石市・大阪市都島区/平野区・三重県名張市 他
・主催/運営
まちのこうほうぶ(Factorism実行委員会)072-920-7128
<引用・参照>https://www.city.matsubara.lg.jp/docs/1687764.html
松原市内 FactorISM(ファクトリズム)2024 取材レポート
●マツバラ金網株式会社さん(松原市岡6-1-25)
・内容
「金網」を知る!見学&ものづくり体験(参加費:無料)
・取材レポート
FactorISM(ファクトリズム)のオリジナルのぼりを目印に、左手の入り口へ!
入口玄関には、金網で制作されたアートが展示されており、これからはじまる工場見学を前に早くもココロが躍りました!
エレベーターで会場の2階へ!2階に上がると正面に金網アートがお出迎えしてくれました。ひとえに金網といえど、これほど多様な模様や形状があることにびっくり!
受付を済ませ、会議室に移動。金網をテーマにした講義をしていただきました!マツバラ金網では、自動車の部品として使われる「織金網」を中心に、ホテルやレストランの装飾で活用されているデザインメッシュも製造されています。
デザインメッシュの一例が、松原市役所1階の受付上に展示されているこちらの金網!有名絵画の「民衆を導く女神」が金網で表現されています。サイズもかなり大きく、圧巻です!
金網の基礎知識をレクチャーしていただいた後は、早速工場見学へ!
まずは金網をカットする加工場を見学させていただきました。金網もさまざまな素材があり、色味や光沢も全く異なります。
はさみ一つで手際よくカットされる姿はまさに職人の技!
加工場の次は、金網を指定の成形でプレスカットする現場を見学。金槌で台座を叩き、トントンと微調整を行います。
続いて、髪の毛ほどの細さの金属線を1つにまとめる機織りを見学。少し引っ張ればちぎれるほど細い金属を繊細な動きで束ねていきます。
工場見学の最後は1階のメインエリアへ!
複数台が同時に機織りをしており、その動きと身体に響く音がかなりの衝撃!職人さんに機械の説明を受けながら、金網製造の知識を深めていきます。
工場見学の後は、会議室に戻り、インテリアでも使用される極細のメッシュ生地を使った折り紙ワークショップ!
折り紙は正方形と丸型の2種類から選択でき、丸型のメッシュはくしゅくしゅと丸めれば簡単なサコッシュが作れます。
一番オーソドックスですが、正方形のメッシュで折り鶴を作成してみました。メッシュの色味と独特の無骨な感じがなんともカッコ良い!
以上、90分ほどで全体プログラムが終了。職人さんから直接金網の知識を教わり、現場を見て、さらにワークショップもありの大満足のプログラムでした!
あとがき
金網といえばキッチングッズのイメージでしたが、インテリア含め幅広い活用方法を知り、工場見学をしてからは街中にある金網を意識して探すようになりました。今思えば、あれも金網か!という場所を何ヶ所か知っていたため、頭の中で過去の思い出と金網がつながり、お土産で持ち帰った折り鶴への愛着がさらに増しました。
Writer
松原市観光協会・編集長 真本