「踊ることで、つながる」——阪南大学高等学校ダンス部インタビュー

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アバター 松原市観光協会・編集長 真本

この度、松原や南河内地域で活動する方を取材する、「人」にフォーカスした特設ページを公開しました。

今回は数多くのイベントやコンテストに出場している阪南大学高等学校ダンス部のインタビュー内容をお届けします。

光の舞台で、踊る

「1年生の締めくくりにすごいダンスを見せたい」
松原市市制施行70周年記念事業の一環であるランタンフェスティバル(https://lantern-fes.matsubara-kanko.net/)という幻想的な舞台に立つことが決まったとき、阪南大学高等学校ダンス部の1年生たちは胸を高鳴らせた。

曲選びから振付まで、パフォーマンスはすべて生徒たちの手で作られる。
「今回はかっこいい系のダンスにしたくて。主軸になるメンバーが中心となって動きを考えました。」

ステージでは、観客との距離の近さも印象的だったという。
「お客さんの顔が見える。だからこそ、思いがダイレクトに届くような気がして、すごく楽しかったです。」

光を放つランタンと、躍動する身体表現。柔らかな灯りの中で、彼女たちの想いはより鮮やかに輝いた。

人とのつながりが、ダンスを育てる

ダンス部の魅力は、技術の向上だけではない。
「人との関わり方を学べる場所です。初心者も経験者も半々くらいで、助け合ってやっています。」

最初は基礎から。人見知りだった部員も、練習を重ねる中で少しずつ仲間との距離が近づいていく。
「やる時はやる。メリハリのある雰囲気です。」

60人という大所帯の中で大切にしているのは「礼儀」だ。
「基礎練習では違う学年の子とペアを組むようにしています。上下関係を自然に学ぶ機会でもあります。」

それぞれのエピソードが、部活という枠を超えて社会性を養う場であることを教えてくれる。

勝ち負けじゃない、届けたい気持ちがある

彼女たちは、単なる勝利を求めて踊っているわけではない。

「初めて発表会に出た時、自分たちで曲を決めて、振り付けを考えて……。勝ち負けより、見てくれる人との交流が印象に残っています。」

舞台に立つことで、観客の顔が見えるようになった。緊張よりも楽しさが勝るようになった。——それは、自信と成長の証だ。

「文化祭では、友達や先輩、後輩が見に来てくれます。名前を呼ばれたり、応援されたり……。ああ、自分たちはちゃんと見てもらえてるって思えるんです。」

「全国を目指す」その先にあるもの

この夏、彼女たちはコンテストへの挑戦を控えている。

「全国大会に行きたい。そのために、練習では先輩後輩関係なく、全員が全力で取り組んでいます。」

彼女たちは「踊る」ことで、自分を知り、人と出会い、社会とつながっていく。

どこまでもまっすぐで、どこまでも熱い。ダンス部は、ダンスを通して今を全力で生きている。

「過去に全国大会に行った先輩がいます。その記録を、超えたい。」

その瞳の奥には、確かな未来が映っている。

Writer

松原市観光協会・編集長 真本

松原市観光協会・編集長 真本

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