モノ造り

もともと松原市は農業が中心の地域ですが、他には河内木綿が古くから知られています。江戸時代から明治時代にかけて盛んに製造された木綿織物で、普通の木綿よりも地が厚くて丈夫なものでした。帯の芯やのれん、足袋裏などに用いられましたが、手織りであったために、戦後外国綿の輸入によって衰退しました。

 

次に台頭したのは金網工業です。河内木綿の手織りの技術が金網製造に向いていたため、明治時代後半に手織り中心で製造が始まりました。やがて数多くの金網業者が生まれて急速に発展し、現在は金網工業が中心となって、松原市の地場産業を支えています。

 

最近の話題は「鉛筆削り」「自転車のサドル」「地ソース」「ミックス粉」などです。松原市で作られている鉛筆削りにちょっと変わったものがあって、「TSUNAGO」という名前です。短くなった2本の鉛筆を繋げて再生する機能があるので、削ったうえでまた使えるようになります。長く使って愛着がわいた鉛筆って、なんだか嬉しくなりませんか。

 

そして自転車サドル。松原市にはママチャリ用から競輪用まで、様々なサドルを扱う国内唯一の専門メーカーが存在します。加工から仕上げまでを機械を使わずほぼ手作業で生産、まさに職人技が光ります。

 

食品では「タカワ」と「パロマ」という名の地ソースがあります。「タカワ」は松原市内のメーカーが創業以来作り続けてきたソース。「パロマ」は後継者不足などで継続が難しくなった八尾市の「オリーブソース」を松原市のメーカーが引継ぎました。別会社のソースを引き継ぐとは大阪ならではの発想です。食品ではミックス粉も台頭しています。予め汁やエキスが混ぜてあって効率がよく、お好み焼き・たこ焼きのお店で大人気、大阪の粉モン文化を支えています。

 

松原市内で稼働している事業所の大半は10人までの所ですが、小さいからこそできる「こだわりのモノ作り」はこの地の古くからの伝統で、工夫を凝らした個性豊かなモノ作りが今も盛んです。

 

 

モノ作り 金網